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ガルバリウム鋼板カバー工法で軒先に使用する役物【ゼロスターター】

その中でも半丸雨樋など高さが低い雨樋に対して有効な【ゼロスターターSB】についての解説ページです。

※SB=セットバック

半丸雨樋参考写真

目次・ページ内リンク付き
ゼロスターターとは
ゼロスターターSBとは
比較参考図
主な使い分け
まとめ
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ゼロスターターとは

ゼロスターターとは、ガルバリウム鋼板カバー工法を施工する際に軒先に使う役物です。

役割は、屋根材本体の1段目を固定するために使用します。

ゼロスターターSBとは

ゼロスターターSBは、通常のゼロスターターと同じ使用目的ですが、屋根材本体の1段目を50㎜(シルキーG2の場合)水上側へ上げた位置から葺き始める用に設計されたゼロスターターです。

50㎜上げる事が肝で半丸雨樋など高さが低い雨樋に対して有効な働きをしてくれます。

コロニアル屋根などスレート屋根にガルバリウム鋼板カバー工法を施工すると、屋根面の高さが僅かに高くなり、屋根面と雨樋までの距離が変化します。

カバー工法を施工する前は、屋根面に伝う雨水が雨樋へ流入しますが、カバー工法を施工し距離が変わる事で、雨水が雨樋を飛び越えてしまう可能性があります。

この飛び越えてしまう現象を抑止する為に、ゼロスターターSBを使い屋根材本体1段目を50㎜(シルキーG2の場合)上げた位置から葺ける様にゼロスターターSBを施工します。

また、50㎜分露出しているゼロスターターSBが屋根面から流れる雨水を一度受け止め、雨樋から近い高さで雨水を流すことで、カバー工法前とほぼ変わらない条件で雨水を雨樋へ流す働きをします。

比較参考図

通常のゼロスターターと半丸雨樋の組み合わせ

雨樋の位置関係で雨水が雨樋を飛び越えてしまう可能性があります。

※全ての屋根で起こる事象では無く条件により起こり得る可能性がある事を示しています。

※既存雨樋の位置関係で問題無く雨水が流入する事が多いです。

ゼロスターターSBと半丸雨樋の組み合わせ

屋根材本体の1段目が50mmセットバックする事で、雨樋の条件を考慮せずに雨水の流入が可能です。

主な使い分け

ゼロスターターの場合

1.屋根カバー工法と同時に雨樋交換も行い、屋根と雨樋の位置関係を再構築する場合に使用。

2.既存の雨樋が前面背高タイプの角樋の場合に使用。

※半丸雨樋など高さが低い雨樋に対しても位置関係により問題無く使用できる現場もあります。

ゼロスターターSBの場合

1.高さが低い半丸雨樋などの場合に使用。

※雨樋の種類や条件を考慮する事無く使用可能です。

まとめ

今回、ゼロスターターSBに焦点を当て、ゼロスターターの使い分けなど解説させて頂きましが、半丸雨樋に通常のゼロスターターを使う事が絶対に間違えと言うわけではありません。

そもそも、ゼロスターターSBの設定がある屋根材が少ないことも現実です。

半丸雨樋の出ている距離や高さなどにより通常のゼロスターターでも問題なく雨水が流入する事が多いです。

ただし、ゼロスターターSBを使う方が雨樋への雨水の流入が間違いないです。

また、角樋にゼロスターターSBを使うことも間違えではありません。(むしろ良い)

弊社は、使い分ける考えでしたが、ゼロスターターSBに統一する方がいいのではないかと、社内で意見が上がっている為、既存雨樋が角樋の現場でも、ゼロスターターSBに統一するかもしれません。

今回の解説ページで今後の屋根業者選びの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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