【ガルバリウム鋼板比較】シルキーG2 ガルテクト 横暖ルーフS


冒頭

屋根リフォームで人気が高い金属製屋根材
その中でも【シルキーG2】【スーパーガルテクト】【横暖ルーフS】は、人気が高く比較され易い製品だと感じています。
ただ、お施主様目線から見ると、似たり寄ったりな製品で何がどう違うのか分かりにくい様にも感じています。
この3製品、寸法の違いや原板の違いなど細かく見ると違いが多くありますが、最も注目すべき違いは【断熱材】にあると考えています。
断熱材の【厚み・形状・面積】それぞれの屋根材が持つ特徴を比較し解説致します。
※掲載写真は、カットサンプルです。
※掲載写真のガルテクト及び横暖ルーフSは、ラップで梱包されているため、実際の見え方と異なる可能性があります。
シルキーG2

メーカー 製品名 | 寸法㎜ | 素材 | 1㎡重量㎏ | 断熱材 | カラー数 | 保証内容 |
福泉工業(株) シルキーG2 | 1820×267 板厚0.35mm | ガルバリウム鋼板 焼付遮熱ちぢみ ポリエステル塗装 | 約5㎏ | ウレタンフォーム9㎜ +アルミライナー紙 +空気層 | 5色 ブラック ダークブラウン グリーン ワインレッド ギングロ | 塗膜15年 赤錆20年 穴あき25年 |
設計価格(定価)2025年5月1日時点 | 8100/㎡ 工賃・部材・消費税含まず |

福泉工業(株)が製造・販売するシルキーG2
断熱材の厚さ最厚部で9㎜厚に設定されています。
厚さは、他2社と比べて薄くなりますが、空気層の断熱効果を得る仕様になっています。
そのため、断熱材のテーパー角度を急勾配にし、屋根材の戻り勾配も利用して屋根材中央付近から水下側にかけて空気層を造り断熱効果を高める仕様です。
目に見える断熱材が他2社と比べて薄いため、断熱効果が低く見られがちですが、そんな事は全く無く、機能面と防水面を高水準で両立した設計になっています。
耐久性に関しても非常に高く、沿岸部ではSGL鋼板に劣りますが、内陸部では遜色ない耐久性を有しています。
余談ですが、私の自宅屋根の改修工事(カバー工法)にもシルキーG2を使用しています。
メーカー企業規模の違いから他2社と比べてコストが抑えられており、コストパフォーマンスが非常に高いガルバリウム鋼板屋根材です。
横暖ルーフS

メーカー 製品名 | 寸法㎜ | 素材 | 1㎡重量㎏ | 断熱材 | カラー数 | 保証内容 |
ニチハ(株) 横暖ルーフS | 3030×260 板厚0.35mm ※1820mm設定あり | ガルバリウム鋼板 焼付遮熱 ポリエステル塗装 | 約5㎏ | ウレタンフォーム12㎜ +アルミライナー紙 | 3色 ブラック ブラウン グリーン | 塗膜15年 赤錆20年 穴あき25年 |
設計価格(定価)2025年5月1日時点 | 8700円/㎡ 工賃・部材・消費税含まず |

ニチハ(株)が販売するセンタールーフの横暖ルーフS
断熱材の厚さ・面積・形状の全てがど真ん中な仕様になっています。
シルキーG2の空気層の様な仕様を設けている訳では無いが、最も標準的な仕様が最大の特徴です。
ど真ん中な仕様故に抜きん出た特徴はありませんが、安定感ではトップクラスです。
また、機能面・防水面・耐久面共に高水準です。
横暖ルーフの弱点としては、カラーラインナップが3色しか無い点やちぢみ塗装で無い点、加えてメーカーが上場企業なため、シルキーG2と比べてコストが高い点が挙げられます。
コストパフォーマンスが高い屋根材ではありませんが、候補に入れる価値のあるガルバリウム鋼板屋根材です。
※製造は、グループ会社の(株)チューオーが行っています。
※横暖ルーフSは、ガルバリウム鋼板屋根材です。
※横暖ルーフの上位製品にSGL鋼板屋根材も御座います。
スーパーガルテクト

メーカー 製品名 | 寸法㎜ | 素材 | 1㎡重量㎏ | 断熱材 | カラー数 | 保証内容 |
アイジー工業(株) スーパーガルテクト | 2960×265 板厚0.35mm ※1820mm設定あり | SGL鋼板 焼付遮熱ちぢみ ポリエステル塗装 | 約5㎏ | ポリイソシアヌレート16㎜ +アルミライナー紙 | 6色 ブラック ブルー ブラウン モスグリーン チャコール ワインレッド ※色名シェイド省略 | 塗膜15年 赤錆20年 穴あき25年 |
設計価格(定価)2025年5月1日時点 | 9100円/㎡ 工賃・部材・消費税含まず |

住友商事(株)のグループ会社アイジー工業(株)が製造・販売するスーパーガルテクト
断熱材の厚さ・面積共に最も大きい特徴があります。
厚さに関しては歓迎できる設定ですが、面積に関しては、問題があります。
屋根材を固定するビス打ち込み部まで断熱材が入っていますが、この場所に関しては、断熱材が無い方が防水性能が高くなります。
断熱材が入っている事で、ビスを打ち込むと断熱材の厚さ分ビス頭周辺に凹みが発生します。
この凹みに毛細管現象で吸い上げた雨水が溜まりやすく、以下の問題が発生しやすい状況が作られてしまいます。
問題1.雨水が溜まる事でビスが短期間で錆びてしまう可能性がある。
問題2.凹みに溜まった雨水がビスを伝い建物内に入り込む可能性が高くなる。
この様な問題があります。
問題1を解決するために、ステンレスビスで固定を行う業者もいますが、カバー工法でステンレスビスを使うと高確率でビスが捩じ切れてしまうため、最善策とは思えません。
また、断熱材とは別ですが、横方向の篏合も他2社と比べ雨水が廻り易い設計です。
SGL鋼板で超高耐久を売りにしている屋根材ですが、水密性・防水性が他2社と比べて劣るため、非常に勿体ない屋根材だと感じています。
スーパーガルテクトをお勧めしている他社様も多数いますが、現時点の仕様が改善されるまでは、弊社ではお勧めしていません。
断熱材の厚さに魅力を感じるお施主様は、横暖ルーフをお勧めいたします。
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