屋根塗装は防水性を求める工事では無い 業界30年が解説

変退色の復活と好みの色へ変更

屋根塗装は、屋根材の変退色を直し、屋根をキレイな見た目へ復活させる工事です。

変退色した屋根に塗装する際は、お施主様の好みの色へ塗装できます。

ただし、屋根材の強度や防水性は変わらず、築年数相応の劣化が進んでいますので、ご留意ください。

※写真は、金属屋根材瓦棒葺きです。

※金属屋根材は、穴あき・赤さび予防に有効な工事です。

屋根塗装に防水性能を回復させる効果は一切ありません。

屋根塗装で得られる効果は、屋根材自体の撥水性だけです。

撥水性が高まれば雨漏りしないのか？

いいえ、撥水性が高まっても防水シートが劣化していれば雨漏りします。

そもそも、屋根塗装には雨漏り保証がありません。

いくら撥水しようと、防水性能の助けにならない事が分かっているので、「屋根塗装工事では雨漏りの保証が出来ない」のです。

難しい説明が無くとも、雨漏り保証の有無だけで、屋根塗装では雨漏りを防げない事が分かって頂けると思います。

「防水性能を向上・回復させるには、屋根工事会社が施工する防水シートを新品に変える工事だけ」です。

コロニアルなどの屋根で言えば、「葺き替え工事」や「カバー工法工事」

瓦屋根だと、「葺き替え工事」や「葺き直し工事」が雨漏り修理や雨漏り予防に有効な工事です。

もちろん、「屋根工事会社が防水シートを新品にする工事を施工すれば、雨漏りの保証をします。」

コロニアルなどは、新品の時から、裏面に塗装がされていません。

全ての屋根材に言える事ですが、毛細管現象を起こし、必ず裏面も雨水に触れます。

屋根材メーカーも分かっている事ですが、裏面には塗装をしません。

その理由は、塗装の必要性が無いからです。

コロニアルなどの塗装は、屋根材を保護する、という事よりも、見た目を良くするための、お化粧です。

本当に塗装が必用であれば、屋根材メーカーが、製造の段階で裏面も塗装しています。

ちなみにですが、某大手塗料メーカーに屋根塗装の必要性を質問した方がいますが、メーカー側は、保護のためと答えたようです。

では、塗装で何を保護するのですか？と質問すると、メーカー側は答えられなかったようです。

屋根塗装と比べてしまうと、工事費用が高くなってしまいますが、ガルバリウム鋼板へ葺き替えてしまえば、防水性・耐久性・意匠性など、全て向上・回復します。

それに、屋根塗装では、お手入れ費用が発生してしまい、ランニングコストがかさみますが、ガルバリウム鋼板へ変えてしまえば、長期間、お手入れ費用が必要なくなるので、最終的にお得な工事に成ります！

屋根塗装は、あくまでも綺麗になっただけ

残念ですが、屋根塗装をしても防水性能が変わらなければ、割れにくくなるわけでも無いため、弊社は彩色スレート瓦への屋根塗装は必要無いと考えております。

また、屋根塗装では、雨漏り保証は一切ありません。

屋根工事会社が施工する、防水シートを新しくする工事が、防水性能を向上・回復させる唯一の工事です。

屋根工事会社が、防水シートの新設工事をすれば必ず雨漏りの保証をします。

屋根工事業者＝雨漏りを防ぐ・雨漏りを止める

塗装業者＝綺麗にする

目指しているものが全く違います。

お施主様の求めるものが美観であれば、屋根塗装で解決しますが、雨漏りに対する防水性や破損に対する耐久性を求めるのであれば、屋根塗装では解決しません。

正しい知識を身に着け、お施主様が求める効果を得られるように、今後も正しい知識を発信していきます！

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。