今回の現場は、谷部からの雨漏りでした。

谷部は雨漏りの発生率が非常に高い部位です。

先ずは、「瓦・谷板金を解体します。」

この瓦と谷板金は、葺き直す際に再利用するので、丁寧に解体します。

瓦桟は、再利用しない為、下地を極力傷めない様に丁寧に解体します。

こちらのご自宅は、谷板金の状態が良かった為、再利用していますが、銅板の谷板金は、酸性雨による穴あき等が発生している事もあります。

穴あきや、穴あき予備軍が確認できた場合は、新品の谷板金に交換させて頂きます。

「新規防水シート施工」

七王工業株式会社　モラサン2号

裂け・破れに非常に強い１級品です。

前述したように、谷部は雨漏り発生率が高い部位なので、谷板金が乗る場所を、防水シートが3重になる様に施工します。

「新規瓦桟施工」

18×45×3650防虫防腐加工二つ割り

瓦桟とは、瓦を固定する桟木です。

桟木が腐ってしまうと、瓦が落下してしまう可能性があるので、腐りにくい防虫防腐加工された桟木を使用しています。
※樹脂桟木は寒暖差に非常に弱いため非推奨です。

「谷板金設置」

谷板金の状態が良好だったため、元々使用していた谷板金を施工します。

谷板金の上に設置している黒い面戸は、瓦が谷部にお辞儀しないように下から支える役目があります。

葺き直し工事の魅力は、何と言っても工事費用が抑えられる事です！

新規屋根材費用を最小に抑えられるので、葺き替え工事に比べてお安く雨漏り修理が可能です！

また、雨漏り部だけをピンポイントで雨漏り修理も可能です！

雨漏り修理する面積が小さくなればその分費用も抑えられます！

デメリットを挙げると、元々使っている瓦を再利用するので、見た目が全く変わらないです。

瓦屋根の工事が必要になったから「屋根の軽量化を」や「屋根の模様替えを」など検討される方には難しい工事です。

この葺き直し工事が他の屋根材でも出来ればいいのですが、葺き直し工事は瓦屋根にだけ出来る工事です。

瓦屋根のご自宅で、雨漏りが起きてしまった場合は、非常にお勧めの工事です。