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解説!
改修工事の壁際役物、雨押えの正しい処理

冒頭・目次

ホームぺージに施工事例を掲載し、施工の説明や施工手順を載せているサイトが多々ありますが、色々なサイトを閲覧しているとと、「あれ、別サイトと違う施工をしている」と思われた方いると思います。

私が見て特に違いを多く感じる施工が、既存雨押えの処理方法です。

中には、絶対にやってはいけない雨押えの処理を掲載しているサイトも多々有る為、弊社ホームページで、正しい雨押えの処理方法を掲載させて頂きます!

図面
雨押えの位置
壁際役物 赤丸部の解説です
ページ内リンクご活用下さい!
改修工事前の雨押え納まり
間違った雨押えの施工
正しい雨押えの施工
まとめ

新築時の雨押え納まり

新築時の施工では、外壁の中に雨押えの立ち上がりが封入されています。

この理由は、外壁から流れる雨水を建物内へ侵入させない為に外壁内へ納めています。

雨押えの立ち上がりを外壁内に納めている為、外壁材は雨押えの露出している所までしか施工出来ません。

よって、屋根と外壁に雨押えが納まる空間が出来ています。

この空間と既存雨押えの切断位置が、正しい施工と間違った施工のポイントになります。

まずは、間違った施工から解説します。

是非ご覧ください。

重要なポイント「空間と雨押えの切断位置」

間違った雨押えの処理を解説

改修工事の既存雨押えの処理で、外壁際ギリギリで既存雨押えを切断処理してしまう事は、絶対にダメな施工です。

では、何故ダメなのか解説していきます。

何故ダメなのか

既存雨押えを外壁際で切断してしまった場合、新築時に雨押えを納めていた、外壁と屋根の隙間が露見してしまいます。

新築時に、防水シートを壁際で立ち上げ、雨水が建物内へ侵入させない構造になっていますが、改修工事を行うタイミングには、破れや切れ等の劣化が起きている可能性が高く、改修工事中に雨が降られた際に、その空間から雨水が侵入してしまう恐れがあります。

また、改修工事用雨押えは、外壁内に納める事が不可能な為、外壁に押し当てる形で納めます。

その際、外壁と雨押えの隣接面にコーキングを塗布し、防水処理を行いますが、劣化によりコーキングの剥離や断裂等が起きてしまった場合、雨水が、外壁と雨押えの隙間を流れ、屋根面に到達した際、毛細管現象が起き、建物内へ雨水の侵入を許してしまう可能性がある為、外壁際で既存の雨押えを切断してしまう施工は間違った施工です。

正しい雨押えの処理

正しい切断位置

既存雨押えは、切断面積を最小にして、既存雨押えを、より大きく残す処理が正しい施工です。

正しい理由

既存雨押えをより大きい面積残す事で、施工中の雨に対し蓋の役割をしてくれます。

また、前述した通り改修用雨押えは、外壁内へ納める事が不可能で、外壁に押し当てる形で納める為、外壁と雨押えの隣接する面にコーキングを塗布し、防水処理をします。

コーキングの経年劣化により、剥離又は断裂等が起きてしまい、外壁と雨押えの隙間から雨水が侵入した際に、既存の雨押えを残しておくことで、既存の雨押えが納まっていた空間を露見させず、外壁と屋根の隙間に雨水が侵入し難くなり、軒先側へ雨水を排出させる働きをしてくれます。

この様な施工をする事で、いずれ起きるかもしれないリスクを、前もってケアする事が出来ます。

まとめ

昨今、専門性を持たない「何でも屋」が多くなり、専門知識が乏しいまま施工してしまう業者が増えているように感じています。

今回解説させて頂いた、間違った雨押えの処理をしている業者も、専門知識が乏しい「何でも屋」が施工している可能性が高いと考えています。

と言うのも、私達の様な改修工事をメインにしている屋根専門業者は、既存雨押えを残す解体処理が常識です。

屋根専門業者は、正しい施工を行い、いずれ起きるかもしれないリスクを前もってケアした施工を行っています。

屋根のお困りは、屋根専門業者に頼って頂けると、何十年後も安心して過ごせる屋根に仕上がりますので、屋根工事は、屋根専門業者にお任せ下さい!

では最後に、雨押えの施工をお送りいたしますので、是非ご覧ください!

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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