【和形瓦屋根】今と昔で瓦の製造技術が大幅に進化
和形瓦の製造技術
和形瓦というものは、そう簡単に施工できる品物では無く、知識と実務経験が非常に大切な屋根材です。
特に昔の和形瓦は、製造技術の発展途上だった事もあり、焼き窯内の温度が一定ではありませんでした。
その影響で和形瓦によってソリがキツイものや、ムクリがキツイものなど、形状に関してかなりムラがありました。
そのため、普通に瓦を葺くなんて事は不可能で、瓦職人が1枚1枚瓦の形状を確認して、どの場所にどの形状の瓦を葺くか選別していました。
今でもリフォームの現場で【和形瓦の葺き直し工事】を行う際に、瓦のねじれがきつい場合は、葺く場所を考え、色々な工夫を加えて瓦の座りを安定させるよう施工しています。
当時物の瓦に触れた後に今の瓦に触れると、本当に形状が均一だなと深く思います。
今の製造技術にまで至った技術革新に感嘆します。
ただ、和形瓦のクセが無くなったからと言っても、だれでも和形瓦が葺けるわけではなく、それ相応の知識・経験が無ければ施工出来ません。
それほどに和形瓦は難しい屋根材です。
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