屋根勾配のそれぞれの特徴

屋根勾配の解説

屋根勾配とは

屋根の角度を示す言葉で、殆どの場合○○度とは言わずに〇寸勾配と表記します。

数字が大きくなるにつれて傾斜がきつくなります。

0.5寸勾配~2.5寸勾配までを緩勾配

3寸勾配~5.5寸勾配までを並勾配(最も一般的な勾配)

6寸勾配~急勾配に分類されます。

急勾配・並勾配・緩勾配の特徴

急勾配屋根6寸勾配以上のメリット デメリット

メリット

・傾斜がキツイため雨水の流れが速く水捌けが良い

・屋根裏の空間を有効活用できる

デメリット

・屋根工事の際に通常の足場だけでは作業員が屋根面に留まる事が出来ないため、屋根足場を設置し作業可能な環境を整えるために費用が発生してしまう

・施工環境の悪さから工事期間が長くなる(人件費がかかる)

・直接触れて固定強度などを調べる点検が出来ない

急勾配屋根は、リフォームや修繕の際に屋根足場の必要性など、余分にコストが掛かってしまう可能性に加え施工環境の悪さから工事期間が長くなってしまう可能性が高いです。

また、勾配が急になればなるほど雨水が流れやすくなりますが、正直なところ4寸勾配~4.5寸勾配あれば、雨水は十分に流れてくれます。

特別な理由がない限り急勾配屋根はお勧めできません。

並勾配屋根3.0寸~5.5寸勾配のメリット デメリット

メリット
・水捌け性能の高さ

・ほとんどの屋根材が施工出来る

・リフォームや修繕にかかる費用が標準価格

デメリット
・特に無し

最も一般的で多くの住宅に採用されている屋根勾配です。

屋根材も並勾配屋根の使用を目的にした材料が多く、選択肢が豊富になります。

デメリットが特に無いため、最もお勧めできる屋根勾配です。

※和形瓦は4寸勾配から施工可能です。

緩勾配屋根0.5寸~2.5寸勾配のメリット デメリット

メリット
・勾配伸び率が小さくなる

デメリット
・雨水の流れが緩やかで水捌けが悪い

・使用できる屋根材が基本的に金属製立平葺きのみ

緩勾配屋根は屋根材の選択肢が少なく、基本的に金属製立平葺き(0.5寸勾配~)になってしまいます。

2.5寸勾配から施工可能と記されている横葺き屋根材も有りますが、私としては2.5寸勾配屋根に横葺き屋根材の施工をお勧めできないのが本音で、最低でも3.0寸勾配は欲しいなと思っています。

終わりに

私のお勧めは並勾配

それぞれ屋根勾配の特徴を紹介しましたが、私がお勧めできる屋根勾配は並勾配屋根です。

並勾配屋根の中でも、性能面やデザイン性、リフォームや修繕の際に発生するコストなどの観点から4寸勾配~4.5寸勾配が最もお勧めできます!

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