屋根修理現場調査・屋根点検にドローンを導入しない理由
いつもお世話になっております。
埼玉県草加市の屋根工事専門(有)ワタナベサービスです。
今回の投稿は、見積書作成に必要な情報を調べる屋根調査や不具合が無いか確認する屋根点検に何故ドローンを導入しないかをご説明させて頂きます。
よろしくお願いします!
屋根調査や屋根点検に必要な情報は視覚だけでは補完できない
これは私の考えですが、ドローンを飛ばして屋根を見たところで何が分かるんだ?と思っています。
と言うのも、防水シートの劣化具合や野地板の腐りの有無、棟板金がしっかりと固定されているか等、触って・乗って・捲ってみなければ分からない情報が沢山あります。
例えば、カバー工法の見積り依頼を承った際、屋根の寸法・形・勾配・野地板の腐り等の情報が必要になります。
野地板の状態を確認する方法は、職人が屋根を歩き、足裏に伝わる感覚で状態を確認するのですが、ドローンで空撮しただけでは、カメラ越しで見るだけになってしまう為、野地板が腐っているか確認出来ません。
何故、野地板の状態を確認しなければいけないかと言いますと、野地板が腐っている屋根にカバー工法を行うと、新規屋根材の固定が脆弱な為、施工後に屋根材の飛散事故が起きてしまう可能性がある為です。
よってドローンでは、重要な情報が得られず事故に繋がる重大な見落としが起きてしまいます。
※急勾配屋根や3階建て住宅は、足場が無い状況では、屋根に登った調査・点検が行えない場合があります。
また、瓦屋根の点検は、瓦を捲り防水シートや瓦を固定する桟木の劣化状況を確認するのですが、ドローンでは、瓦を捲れない為、弊社従来の具体的な点検が出来ない為、正直に申し上げて使い物になりません。
ドローンを使った調査・点検に対して凄いと思われる方もいるかと思いますが、私の考えでは、抽象的な調査や点検だと思っており、ドローンの必要性が全く感じられません。
ただし、屋根全体を真上から撮影したbefore afterの写真は非常に良いなと思います。
今後、屋根調査・点検に使われるドローンが進化して屋根材・防水シート・野地板の劣化具合を調査出来る様になれば導入を検討しますが、現状では、職人が直接触って・乗って・捲るアナログな調査・点検の方が信用度が高い為、従来の方法で調査・点検を行います。