【ガルバリウム鋼板屋根材】 シルキーG2の歴史
元々はセキスイブランド
今現在、シルキーG2の製造・販売元は福泉工業株式会社ですが、元々は、積水化学工業株式会社が販売元でした。
その当時、積水化学工業株式会社では、屋根事業を行っており【セキスイかわらU:1975年~】などの屋根材を製造・販売を行っていた歴史があります。
セキスイブランド屋根材の中にガルバリウム鋼板屋根材も含まれ、【セキスイかわらMF】と言う名前で販売されていました。
このセキスイかわらMFの販売元は積水化学工業株式会社で製造は福泉工業株式会社が請け負っていました。
看板商品廃番と屋根事業撤退
積水化学工業株式会社看板商品の【セキスイかわらU】は、屋根リフォームのカバー工法で多く採用され屋根事業も順風満帆でしたが、ある出来事が原因で急転直下してしまいます。
【アスベストの健康被害問題】
【セキスイかわらU】は、セメントを成型して造られたスレート屋根材です。
その他のセメントで製造されたスレート屋根材と同様に【アスベスト】を含有し強度を確保していました。
アスベストの健康被害が発覚して以降、アスベストフリーで研究・開発・製造を継続していましたが、アスベストの恩恵が無くなった【かわらU】は脆弱で問題が相次ぎました。(1990年~アスベストフリー)
製造・販売をグループ会社の積水屋根システムへ移した後に、当時の輝きを取り戻す事無く約20年後【セキスイかわらU】の廃番に至ります。
そして、セキスイブランドで販売できる屋根材が他社で製造した屋根材だけになり、【屋根事業完全撤退】と決断が下され屋根事業の歴史に幕が下りました。
※セキスイかわらUだけでなく、その他メーカーのスレート屋根材でアスベストフリーの先駆けになった屋根材は、同様に問題が発生しています。
※今現在でもアスベストフリーのスレート屋根材は、当時の様な強度が無く、弊社としては一切お勧めしていない屋根材です。
セキスイかわらMFの販売権利を福泉工業株式会社へ
元々、セキスイかわらMFの製造を請け負っていた福泉工業株式会社が、販売の権利を積水化学工業株式会社から引き継ぎました。
引き継ぎ後、セキスイかわらMFからモデルチェンジし【遮熱塗料有りのMFシルキー】と【遮熱塗料無しのefルーフ】の2種類で製造・販売を行っていましたが、後に【efルーフ】は廃番となり【MFシルキー】だけに注力するようになります。
※MFシルキー=エムエフシルキー
※efルーフ=エフルーフ
MFシルキーからシルキーG2へ
MFシルキーも高性能な屋根材でしたが、より高性能な屋根材を求め福泉工業株式会社は研究・開発を続け、大幅な性能強化に成功します。
そして、性能強化のモデルチェンジと共に【MFシルキー】から【シルキーG2】へ改名し現在に至ります。
MFシルキーの時代は、断熱材が発泡ウレタン吹き付け仕上げで製造され、断熱材と遮熱塗料で断熱性を確保していました。(アルミライナー紙無し)
シルキーG2へモデルチェンジと共に断熱性や篏合形状の見直しが行われ、断熱材を【硬質発泡ウレタンへ変更】・【アルミライナー紙付帯】・【断熱材の形状に注目し空気層を断熱性に組み込む】・【断熱材は水分を吸い込みやすいため断熱材の形状に注目】させた断熱材へ改良しました。
篏合形状に関しては、水密性や耐風圧性に直結するため、水密試験や耐風圧試験を繰り返し現在の形状へ進化、純正部材なども追加され施工可能な屋根や環境を広げ続けています。
同等クラスの屋根材は【スーパーガルテクト】【横暖ルーフS】などありますが、セキスイブランドが抜けたことで、同等製品と比べて幾分かコストが抑えられています。
性能は同等でコストが抑えられているため、コストパフォーマンスが非常に高い屋根材です。
シルキーG2の仕様など掲載
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