銅製谷板金や銅製雨樋の補修について 緑青により簡易補修が困難
銅製谷板金や銅製雨樋の穴あき
昔は一生物と言われ、一般住宅の瓦屋根谷板金や雨樋に銅製品が使われていました。
しかし、銅製谷板金や銅製雨樋等は、以下の理由により穴が空いてしまいます。
穴あきの原因
・酸性雨
・雨水が屋根材を伝い銅製谷板金や銅製雨樋に流れ落ちる際の衝撃(エロージョン現象)
この2点が濃厚だと考えられます。
瓦の着色に使う釉薬が雨水に溶けて銅に穴を空けると提唱されている方もいますが、ん~無釉薬(いぶし瓦)の瓦でも同様の穴あきを確認しているので釉薬は関係ないと考えています。
腐食を防ぐ緑青により簡易補修が困難
銅は、酸素・二酸化炭素・水分などと反応し緑青と呼ばれる腐食を防ぐ被膜を形成します。
緑青が形成された銅製品に穴が空いてしまった際、コーキングなど止水性のある液体や、ハンダ付け等の簡易的な補修が、銅の緑青に弾かれ、最初は付着した様に見えても数日で剥がされてしまいます。
かなり昔の事ですが、銅製の樋を補修する為にコーキングや樋用接着剤等諸々試し、同業者や商社など多方面に相談し知見を頂戴しましたが、1度緑青を形成した銅は何をしても短期間で剝がれてしまうと判断しました。
よって弊社では、銅製品の穴あき修理は、全て別素材で交換工事をさせて頂いています。
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