【毛細管現象とは】屋根雨漏りの原因に繋がる現象

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毛細管現象とは

【毛細管現象】とは、物凄く簡潔にお伝えすると、重力に逆らって水分が上昇する現象です。

毛細管現象を利用する有名な道具だと、【アルコールランプ】や【ジッポライター】などがあります。

繊維質の芯をアルコールに浸し、芯がアルコールを吸い上げ、芯から気化したアルコールに引火させ、火を灯しています。

この水分を吸い上げる現象を【毛細管現象】と呼び、屋根では雨漏りに繋がる働きをしてしまいます。

屋根の毛細管現象

屋根で起きる毛細管現象は、屋根材の重なりに溜まる砂埃を媒体に起こります。

可視化しやすいように瓦の写真を使用していますが、コロニアル屋根やの金属屋根などでも同様に毛細管現象が起きてしまいます。

砂埃の溜まる量が増え、毛細管現象で吸い上げる雨水の量が増え続けると、防水シート面にまで雨水が侵入してしまい、防水シートの劣化部から雨漏りが起きてしまう可能性が高くなります。

毛細管現象を防ぐ事は不可能で、全ての屋根材で毛細管現象が起きる想定で製造されています。

そのため、水返しと呼ばれる防波堤を設けていたり、重なり幅を大きく取り防水シート面に達し難いなどの設計がされています。

また、入り込んだ雨水をスムーズに排出する事も設計や施工に組み込まれています。

よく勘違いされる方が多いのですが、雨水が入り込む場所を塞いでしまえば良いと思われている方が多くいらっしゃいます。

この勘違いに漬け込む悪徳業者が多いのですが、全てを長期間塞ぐ事は不可能です。

塗料で塞ごうとすると、塗料内に含まれている空気が塗料の外へ出るタイミングで塗膜に小さな穴を空けてしまいますし、コーキングで塞ごうとしても、太陽光をガンガンに浴びる屋根面では長期間の耐久性が見込めません。

この様な施工をされてしまった屋根は、入り込んだ雨水の排出が困難になり悲惨な状態になっている事が多いです。

完全封鎖は不可能なので、屋根材メーカーや屋根工事業者は、雨水を入りにくくしつつ、スムーズに排出出来る様に考えて施工しています。

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雨漏りの根本原因は防水シートの劣化

毛細管現象は、新築からそこまで経たないタイミングから発生しています。

毛細管現象が起きているのに何故雨漏りが起き無いのか、それは、防水シートが健康だからです。

防水シートが健康であれば、そう簡単に雨漏りが起きません。

逆に、防水シートが劣化していると、毛細管現象で吸い上げる雨水が少なくても、高確率で雨漏りが起きてしまいます。

毛細管現象は、雨漏りが起きてしまう過程であり、根本的な雨漏りの原因は防水シートの劣化です。

そのため、予算の都合で屋根材のランクを落としたとしても、防水シートのランクは落とさない方が賢明です。

本来であれば、屋根材以上に注視しなければいけない防水シートですが、主の材料ではないため軽視される傾向にあります。

ですが、防水シートの寿命が屋根の寿命(改修時期)と言っても過言ではないため、本来は一番投資をしなければいけない材料です。

是非、防水シートに注目してください。

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